■特集03 借景のある暮らし。 |
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<特集03 借景のある暮らし。>
家を建てる時、眺めの良い庭を設ける事は敷地の広さの問題やコストの問題からなかなか難しいものです。
しかし自分の敷地の目の前にそれに変わる風景があったとしたらそれを利用しない手はありません。
自分の庭を確保せずともそういった風景を得られるとすれば、土地を購入する場合、敷地自体の広さも抑える事が出来、土地購入費を抑える事も大きなメリットです。
そんな借景のある家をご紹介していきます。
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【借景のある家 実例1】 桜並木を眺める小さな家「天神塚の家」 |
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わずか30坪弱の三角形の変形&狭小敷地に建つ「天神塚の家」です。
普通に考えれば条件の悪い敷地ですが、土地が小さい分土地購入費を抑えられるのと、何より目の前に広がる桜並木が素晴らしいロケーションの敷地でした。
もちろん敷地が狭い分大きな家を建てる事はできませんが、2階にリビングを配置する事によって天井高をゆったりと確保することが可能で、窓からの眺望と共に空間的余裕のあるリビングとなりました。
また2階にリビングがある事により目の前の通りの人の視線を気にすることなく景色を眺められるという訳です。
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2階のリビングには借景の桜並木に面して大きな窓を設け、造り付けのベンチまで備えました。
桜の季節は2階の窓という窓に桜が見え、桜の木の中に住んでいるような感覚を覚えるほどです。
もちろん桜の季節だけでなく、夏は緑、秋は紅葉を楽しむこともでき、季節ごとにリビングはその景色に包まれます。
2階にリビングがあるために外の人通りの視線を感じる事もありません。 |
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2階はリビングとダイニング、キッチンがこの家の中心の大黒柱の周りに曖昧に仕切られており、家型の白い空間の中にそれぞれに適度に仕切られたコーナーがあるといった感じです。
この家を訪れるたび、桜の木に囲まれている事、2階にリビングがある事、そのコンパクトな佇まいなどから、どことなくツリーハウスの中にいるような感覚になってしまうほどです。
→天神塚の家の詳しい実例写真
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【借景のある家 実例2】 公園の豊かな緑を取り込んだ森の家「高蔵の家」 |
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道路を挟んだ向かいに緑豊かな大きな公園がある「高蔵の家」です。
敷地はやはり30坪ちょっとの大きさで駐車スペース1台分を確保し、敷地内には庭と言えるほどの庭はありません。
狭小敷地の場合、前面道路からのプライバシーの確保が問題点となりやすい点でもありますが、「高蔵の家」もやはり2階にリビングを持ち上げて、人通りのある前面道路との距離感を確保しています。
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2階の公園側の緑の借景に面したダイニングです。ダイニングの大きな窓は東に面しており、一日のはじまりを朝の自然光と緑に囲まれた場所から迎えます。
外からの視線はほとんど気にならず、クライアントはほとんどカーテンを閉めないまま暮らしています。
この敷地は都市部の大きな幹線道路から少し入っただけの場所ですが、とてもそんな場所に位置しているとは思えないような閑静で緑豊かな場所です。
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比較的コンパクトな家なので、2階のLDKの中心に1階から上がってくる階段を配置し、その階段の上の空間をもLDKの空間の一部としています。
隅に追いやられがちな階段スペースですが、ここでは積極的にそのスペースを取り込み、2階全体の空間の広がりとLDKそれぞれの距離感を持たせています。
単純なプランだけではなくその動線の取り方によって空間に奥行きが生まれます。
→高蔵の家の詳しい実例写真
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