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■特集01 小さく暮らす。

<特集01 小さく暮らす。>


家づくりをお考えの方の多くは、出来る限り家は広い方が良いと思われているかと思います。でも、家は必ずしも広いばかりが良いとは限りません。

家というのは単純な広さだけでその良さをはかることはできません。
家は実にさまざまな要因が絡み合ってその良さを感じるものなのです。

豊かに小さく暮らす事も、素敵な暮らしのあり方であると青木昌則建築研究所は考えます。

そんな小さく暮らす事の魅力をここではご紹介していきます。
魅力その1 いろいろなコストを抑えられる。
家が小さければ当然、建設工事費も抑えることができます。土地探しからお考えの方なら土地の広さだって抑えられますから、土地購入費だって抑えることができ、資金計画にも余裕が生まれます。
また小さい家は、建設時点でのコストが抑えられるばかりでなく、住みながらもずっと払っていく光熱費や家の税金なども抑えることができます。それだけでなく将来に渡ってのメンテナンス費用だって家が小さければその分抑えることができます。つまり、長い目で見れば小さな暮らしはとても大きなコスト・メリットが生まれます。
魅力その2 動線が短く移動が楽。
家を小さくするということは、プラン(間取り)を考える際にも無駄な部分を極力無くす検討を行なわなければなりません。つまり、単純に家が小さくて移動距離が短いというだけではなく、無駄な廊下スペースも少なくなり、家全体の生活動線が楽になります。
魅力その3 家族の気配を常に感じられる。
小さい家を壁で細かく仕切ってしまうだけでは家は狭苦しくなってしまうでしょう。でも吹抜などで空間の連続性を持たせることにより小さい家でも広がりを感じさせることはできます。またそれが結果として家全体が大きなワンルームのような空間となり、姿は見えなくても家にいる家族の気配を感じられる親密な空間となります。
魅力その4 小さいので掃除や手入れが楽。
車だって大きな車を洗車したりワックス掛けしたりするのは大変ですが、小さな車なら洗車もワックス掛けも楽ちんです。それは家だって同じです。掃除する面積が小さければ掃除の時間だってその分早く済みます。小さい家は家をフル活用するので、ほとんど使わないような部屋を掃除するなんて無駄なこともありません。
魅力その5 暮らしがシンプルになる。
家が小さい分、置ける物の絶対的な量は限りがあります。でも、家が広ければ広いなりに使わないような無駄な物も増えてしまいがちです。そこへいくと小さい家は物を購入する時に本当に必要なものかどうか吟味します。結果的に家の中は住む人にとって本当に必要なものだけが残り、無駄なものが減ります。無駄な物が減れば身軽で、暮らしもシンプルになります。
小さく暮らすには工夫も必要。
小さい家が良いからといっても単に家を小さくすれば良いかというと決してそうではありません。小さく心地良い暮らしをするためには、ありきたりではないさまざまなプラン上の工夫が必要です。
工夫その1 小さくても広がりを持たせる。
狭い空間であっても吹抜や開口部の取り方などでの視線の抜け方を工夫し、空間的な広がりを持たせることが大切です。その場にいる広さも大切かもしれませんが、ある程度の囲われた場所から視線を遠くに持っていく心地良さというものもあります。意外と広々した空間では人は落ち着かないものです。
工夫その2 空間をフレキシブルに使えるようにする。
もともとの日本のお茶の間は、家族が集う場であり、テーブルを出せば食事の場になり、布団を敷けば寝る場にもなりました。そんなフレキシブルな暮らし方が小さな家を成り立たせていました。もちろん昔のような暮らしをする必要はありませんし、現代の暮らしのスタイルには必ずしも合うとも限りません。でも、いろいろな使い方ができる空間のフレキシブル性というのはとても大切ですし無駄もありません。
工夫その3 収納はつくり過ぎないが適切に設ける。
限られた空間の中で居住空間を目いっぱい取ろうと収納をおろそかにしてしまうと家に物が溢れ住みづらくなってしまいます。家族の人数や性別に合わせて適材適所に適切に収納を設ける工夫も大切です。収納も造り付け家具にすればスペースも効率的です。
小さく暮らす家の実例はこちら→ ・雄踏の家(27.7坪) ・穴橋の家(25.3坪)
・犬山の家(25.5坪) ・舟津の家(24.3坪)
・天神塚の家(25.9坪) ・清須の家(28.5坪)
・高蔵の家(28.6坪) ・木賀の家(25.5坪)
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